引きずられる
先日、2ヵ月ぶりの心療内科へ行く日だった。
行っている意味はないと思っている。私にとってプラスになっていないからだ。
それまで元気だったのに、その日が近づいてくると不思議と気分が落ちてくる。
まるで元気がない姿を見せるためかのように。
元気に行くと「もう来る必要はないね」と言われそうで。
夜、寝つきが悪いので睡眠薬をもらっているのだが、一度に出せる量に上限があるらしく、そのために時々行っているようなものだ。
例えば1年分どっかりくれるんだったらもう通う必要もないのだが、そういうわけにもいかないので、近況報告を兼ねて2ヵ月ごとに行っている。
で、先生と話をしていると、色々現実を目の当たりにして、結果落ち込む。
夫が働いていないことは心の隅でいつもイラっとしているが、見ないふりをして生活している。
しかし病院でついそれを口走ってしまうと、先生もさすがにそれが引っ掛かるらしく食いついてくる。
以前の会社のような収入はその辺のどの会社にいっても無理だろう。
残念だけどそこまでは望まないよ。
だからアルバイトくらいでもしてくれると嬉しいのだが…。
入ってくるものがゼロで、生活の質は外食とお出かけが少し減ったくらい。
たまに通帳を記帳すると、坂を転げるように貯蓄が減っていくのが一目瞭然。
これを見て不安にならない人がいるだろうか。
普段これらを考えないようにしているのだが、病院で先生と話していると
「例えば大きい病気にでもなったら大きいお金が必要になるしねぇ」などと言われて、不安マックス。
先生、不安症の私にそんなこと言わないで。
あなたが私を不安にさせてどうするんですか。
だから病院に行きたくないのだ。
今回で通院は最後にしようと心に決めて行ったのだが(毎回そう思って行っている)、今回も言えなかった。
なんというか、病院の雰囲気に飲まれるというか、引きずられるというか……。
別に暗い雰囲気ではないけど、ここへ来ると気持ちが落ちる。
なかなか予約が取れないというのも、卒業していく人が少ないからかもしれない。
次こそ言えたらいいな、と思う。