アンチ・バレンタインデー
今週は花の金曜日にバレンタインデーがある。
いつからバレンタインの日に女性がチョコレートを男性にあげる風習が始まったのか…。
ウィキペディアによると一般化したのは1970年代後半、私たち世代が生まれたころだそうだ。
思い返せば、小学生の時にクラスの男子に配ったような気がする。
その時にはすでにそういう習わしが身についていたと言える。
時が経って、男性が嫌いになった私はバレンタインデーにチョコレートをあげるなんて、ばかばかしくて「アンチ派」となった。
好きな人にあげるならまだ分かる。
でも会社のおじさんにどうしてあげなくちゃならないのか。
だから働くようになってからも私はチョコレートをあげたことはない。
ところが、転職し大きい会社に移ってからは、古い風習が残っていてバレンタインデーから逃れることはできなかった。
毎年1人2000円~2500円ほど徴収された。
先輩たちに逆らうことなどできなかったので、本意ではないが払っていた。
人数の多い会社だったので1つの部署にもそれなりの人数がいる。
女性たちからそれぞれ2000円集めて、局長クラスの上司には名の通ったブランドのお菓子を。平社員でもゴディバくらいはあげていたと思う。
それで返ってくるのは30個入りのお菓子1つずつとか、そんなもの。
ただただ媚びを売っている(もしくはご機嫌伺い)みたいですごく嫌だった。
それで何が変わるというのだ。
評価がよくなるわけでもない。
仕事が減るわけでもない。
自分への印象が良くなるわけでもない。(その他大勢として払っているだけだから)
そんな私が、初めて手作りでガトーショコラを作って渡したのが今の夫だ。(同じ職場だった)
それにたどり着くまで、タルトやらクッキーやらあれこれ試作して、一番よかったものを渡した。試作品は全部父に食べてもらった。
自分があげたい、と思った時、バレンタインデーの意味が初めて出てくる気がする。
結婚してからも、バレンタインデーは何かしらお菓子を作ってきた。
今年は夫もいるので、一緒に何か作れたら…と思っている。