共感の強制
お店で突然ハッピーバースデーの曲が流れることがある。
サプライズで誕生日を祝うサービスをしているお店が最近多い。
私はこれが嫌い。
一度、私もしてもらったことがあるけど、目立ちたくない私は嬉しいという気持ちよりも他の人に悪いなぁとか、目立って恥ずかしいなぁとか、そんな気持ちが先に立ってしまった。
何が嫌いかというと、赤の他人の会話を中断させてしまうのが嫌なのだ。
そしてこちらもそれをされるのが嫌。
久しぶりに友達と再会して、積もる話で盛り上がっている最中にお店の照明が突然消えて、大音量でハッピーバースデイの曲が流れ、店員たちがケーキを持って騒いで登場する。
その間、こちらは大音量で話もできないし、暗いから食事もできないし、ひたすら終わるまで待っているしかない。
申し訳ないけど、全く知らない人をおめでとう!と祝ってあげる気持ちにもならない。
まだ珍しかったころは拍手くらいはしてあげたかもしれないけど、今は迷惑でしかない。
あれなんなの?
一緒に「フゥ~~!おめでとーー!!」とでも言ってほしいの?
そうやって人の食事を中断させておきながら、その当事者のテーブルだけでごちゃごちゃやっていてどういう状況なのかも分からない。
そういうテンションの高いお店にはなるべく行きたくないけど、女性に人気のお店なんかはどうしてもその確率も高い。
心が狭いですかね、私。
そういう場面に遭遇する機会が今まで結構あったので(つい先日もあった)、最近は仕方ないからその間は待っているが…。
同じお店にたまたま居合わせて、その中に誕生日の人がいて、そんな偶然をみんなで一緒に祝いましょうという店の言い分も分からないではないが、その時間をどう過ごすかはお客さんそれぞれのもので、強制されたくない。
もしかしたらすごく深刻な話や悲しい話をしていたかもしれないではないか。
電気消すのはやめてほしい。ビックリするから。