バッタリ遭遇
街中をぶらぶらしていた時、誰かから声をかけられた。
高校の同級生で同じ部活の仲間だった。
私はあまり顔が変わっていないので分かりやすいんだと思う。ちょっと去年から太ってしまったけど (*^ ^*)
高校は私の青春時代。
友達の些細なことで心が揺れ動いたり、進路で悩んだり、楽しいことばかりではなかったけど、勉強も小中高の中で一番頑張ったし、部活も全力投球だった。
その偶然会った子は、学生時代に特別仲が良かったわけではないけど、それでも声をかけてもらえるのは嬉しいことだ。
話しかけづらかったら見つけてもスルーするからね。
もし逆に私がその子を先に見つけてたら…スルーしてたかもしれない。(ごめん!)
別に話すことはないけど、不思議なもので昔一緒に過ごしていた仲間というのはそれだけで1つ壁を乗り越えてる感じがする。
5年位前に部活のメンバーの一部20人くらいで同窓会をやったことがあるけど、それ以来の再会だった。
5年前、まだその子は結婚していなくて結婚したいんだけど…という話をしていた。
今も独身とのことだったが、前ほどガツガツ相手を探しているわけではなく、自然に出会えたら…という姿勢に変わったようだ。
結婚している身としては「結婚が幸せへのゴールではない。人生の中の一つの通過点でしかない」というのが分かっているので、私はその子に特に結婚を勧めはしない。
一人で生きていける財力と気持ちがあれば、それでいいと思う。
私はどちらもなかったのでしただけ。まぁ私の場合はしてよかったとは思っているが。
本当に少し会話を交わしただけだけど、大人になってから出会う友達とはまた違って、思春期を共に過ごしてきた人だからこそ、何年ぶりに会っても一瞬で距離が縮まるような、不思議な連帯意識を感じた。
私たちの時代の先生は今と違ってすごく威張っていたし、私の部活は運動部並みの厳しさだったので、それらを共に乗り越えた絆みたいのが根底にあるのではないかと思った。
趣味も楽しんでいるようだし、そんなに悲観していなかったのが救いだ。
(以前は結構真剣に結婚について悩んでいるようだったので)
よく出かけているようだし、そのくらいの感じでいればそのうちいい出会いがあるような気がする。