悩みの重さ
友人から着信があった。
その時は外出していて聞こえず、折り返した。
ラインで時々やりとりはするけど、着信は珍しいなぁと思い、間違えてかけてしまったのかと思った。
でも彼女は確かに私宛てにかけていたようだ。
悩みがあるらしい。
彼女の2期下の会社の後輩Kが来月結婚式を挙げるので参加の有無を聞かれたらしい。
気軽に「参加させてもらうよー」と言ったものの、参加するメンバーを聞いて気後れしてしまったようだ。
その後輩Kは出世街道まっしぐらというように順当に部署を上がっていき、今は社長室にいるんだったかな。私がいたころは同じ部署でやっていた。
そういうこともあってだろうが、参列客が常務だとか局長だとか、とにかく恐れ多い人ばかり。
そういう人たちと顔を合わせるのが心苦しいのだそうだ。
最初は何を言いたいのか分からなくて、とんちんかんな返答などをしていたが、聞いていくうちにだんだん分かった。
自分は2人目の妊娠で退社してしまい、続けることができなかったから、中途半端な奴と自分で自分を評価しているんだろう。
こういっては何だが、私からするとその子の悩みなんて「へ?そんなことで??」というくらいのものだったが、本人は本気で悩んでいるのだ。
電話では私もよく理解できていなかったので、家に帰ってからじっくり思い返しラインで改めて返信した。
思いのほかその返答がヒットしたようで、気持ちが落ち着いたようだった。
私にしてみたら小さな悩みだけど、本人からすれば本気で悩んでしまうような重さ。
それは私にも言えることだなぁとふと思った。
私が普段うつうつしている事柄も、他人からしたら「そんなこと気にしなくていいじゃん」というようなことなんだろうなと思った。
人それぞれ悩みは違って、小さいことも大きいこともその人にとっては重大なこと。
それも人によって対処の仕方が違うなぁと思った。
笑い飛ばして済む人と、じっくり向き合って納得する人。
私自身、まだ人を癒せるほどにたどり着けていない気がするけど、この先どちらもできる人になりたいと思っている。