ねほりんぱほりん
昨夜Eテレの「ねほりんぱほりん・不妊治療をやめた人」を見た。
エピソードの一つ一つに「そうそう」と共感したり、思い出したりしながら感慨深く見た。
待合室の殺伐とした空気というのは本当に共感した。
誰も話をしない。
呼び出しは受付で渡されるPHSでくるから時々その音が鳴るだけ。
基本的に子連れはNG。(子連れOKの時間帯が決まっていた)
一番適格だなと思ったのは「不妊治療はギャンブル」という言葉。
「次こそは!!」とじゃんじゃんお金をかける様はまさにギャンブルだなーと思った。
これだけ少子化と言われている割には補助制度がない。
まったくないわけじゃないけど、色々規定があってうちは当てはまらず、全額自己負担。
テレビに出ていた夫婦は、最終的には養子縁組の道を選んだ。
そして家族となった。
そこまで覚悟が持てたんだからすごい。
私にはそこまで考えられなかったし、夫を説得できなかった。
そして番組内でも言われたようにだんだん不妊治療にかけるお金が「もったいない」と思うようになってしまった。
なぜ人は「自分と血のつながった人間」を求めるんだろう。
本気で家族がほしいなら自分が産むことだけが選択肢ではないはずだ。
夫婦の意見さえ合えば、養子縁組はいい選択だと思う。
私の場合は夫がだめだったのでこの選択肢はなかったが。
子供を産むことが目的なのか、
家族をつくることが目的なのか、
母親になった自分が目的なのか、
家系をつなげることが目的なのか、
色々そうなようで違うようで。
ぐちゃぐちゃになってくる。
血がつながっていようがいまいが、自分に子供ができたら生活も変わるだろう。
大変なことも多いが、幸せも増えるだろう。
じゃあ子供のいない夫婦が生きていく人の幸せってなんだろう。
いないものはいないんだから、夫婦2人が幸せと思えることを追い求めることだろう。
余裕があれば、人のために尽くすことでまた違った幸せも得るだろう。
それを実際にしている人も周りにいる。本当に尊敬する。
別に本人はそう思ってやってるんじゃないと思うけど。
ただ目の前の道を、自分が楽しいと思える方の電波をたどって生きているんだ。
それでいい。
私もそうなりたい。
そういう生き方ができるまでに、一体何年かかるんだろう。